最近、寄生虫のアニサキスが急増していることが話題になっていますね。

 

私達日本人は、食文化として刺身や寿司など生魚を食べることが多いですよね。

 

なので、昔からアニサキスによる食中毒(アニサキス症)の被害に合う方は多くいます。

 

店で買う刺身や寿司などはアニサキスを取り除く対策をしているので滅多に見ることはありませんが、釣った魚や丸ごと一匹を店で買う場合は注意が必要ですね。

 

アニサキスは加熱時間をどれくらすれば大丈夫?症状や対策を調査!2

 

 

今回は、アニサキスが急増しているとのことなので、改めて対策などを調査してみました。

 

アニサキスを死滅させる方法として加熱冷凍などがあることがわかりました。

 

アニサキスは加熱すれば食べれる?

 

アニサキスは冷凍すれば食べれる?

 

アニサキスを食べても大丈夫?

 

アニサキス症の症状は?

 

などを紹介していきます。

 

是非、最後までご覧ください。

 

 

アニサキスってなに?

 

アニサキスは加熱時間をどれくらすれば大丈夫?症状や対策を調査!4

 

まずは、そもそもアニサキスって何なのという人のために簡単に紹介しますね。

 

  • アニサキスは寄生虫(線虫)の一種です。
  • アニサキス幼虫は、長さ2~3cm、幅は0.5~1mmくらいで、白色の少し太い糸のように見えます。
  • アニサキス幼虫は、サバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカなどの魚介類に寄生します。

 

見た目は白いイトミミズみたいでちょっと気持ち悪いですね。

 

私達が食べるサバやアジなどに寄生したアニサキスの幼虫がアニサキス症を引き起こすんですね。

 

アニサキスがなぜ急増した?

 

アニサキスが急増した原因として、クジラの数が増えたことにあるようでいた。

 

なぜクジラが増えるとアニサキスが急増するのか疑問ですよね?

 

それは海での食物連鎖に関係していました。

 

アニサキスは加熱時間をどれくらすれば大丈夫?症状や対策を調査!

 

食物連鎖

  1. オキアミがクジラの糞から出た卵を食べる
  2. サバ、いわし、イカなどがオキアミを食べて、その体内で孵化して幼虫になり寄生し続ける
  3. クジラやイルカがそれらを食べ、その体内でアニサキスが成虫になり卵を産む
  4. クジラやイルカの糞と一緒にアニサキスの卵が海中に放出される

 

クジラが増えたことで、連鎖でアニサキスも増えたってことですね。

 

アニサキスは加熱すれば大丈夫?

 

それでは、アニサキスは加熱すれば食べても大丈夫なのかを調査してみました。

 

ネットでは加熱すればアニサキスは死滅するとでていました。

 

しかし、何度で加熱すればよいのか?

 

それは、70℃以上、または60℃なら1分です。

 

この温度だとアニサキスの幼虫は死滅します。

 

ただ加熱しただけでは不十分ってことですね。

 

とにかく中までしっかりと火を通すことが重要ですね。

 

 

アニサキスは冷凍していれば大丈夫?

 

加熱に続いて、冷凍すればアニサキスは死滅するのかを調査してみました。

 

結論から言うと、ダメです。

 

と、言うのはアニサキスの幼虫が死滅する冷凍の温度が-20℃で24時間以上冷凍が必要だからです。

 

一般家庭の冷凍庫はJIS規格でー18℃以下と決められていますが、各メイカーともだいたい-18℃~-20℃に設定されています。

 

なので、微妙に温度が達していない可能性と、一般家庭では開け閉めを頻繁にすることもあるので温度が一定に保たれにくいからです。

 

ただ、業務用の冷凍庫であれば-20℃~-30℃といったさらに低い温度が設定できるようになっているので、業務用であれば可能ですが、一般家庭では現実的に厳しいですよね。

 

冷凍されていた魚を店で買う場合は大丈夫そうですね。

 

なので、アニサキスの幼虫を死滅させるには十分に火を通すことですね。

 

 

アニサキスを食べても大丈夫?

 

では、アニサキスって食べちゃっても大丈夫なのか気になりますよね。

 

調べたところ

 

アニサキスを食べたとしても、生存期間は1~2日、長くても4日ほどで通常はそのまま排泄されます。

 

稀に人の胃や腸壁に侵入し、激痛を引き起こします。

 

この痛みはアニサキスを内視鏡等で取り除くか、体内でアニサキスが死滅するまで継続します。

 

何もなければ体内で死滅するので大丈夫そうですね。

 

ただ、痛みがある場合にはアニサキス症の食中毒の恐れがあるので病院に行く必要がありますね。

 

アニサキス症とは?

 

アニサキス症はいくつか種類があります。

胃アニサキス症

 

アニサキスが口から体内に入り、胃の壁に食いついて虫体の一部が入り込むことで発症します。アニサキス症の中では最も頻度が高いです。

新鮮な魚介類を食べて数時間後に激しい胃の痛み(冷汗が出るくらい痛く強弱の波がある)、吐き気や嘔吐、お腹が張る感じ、などの症状が現れます。

腸アニサキス症
アニサキスが口から体内に入り、腸の粘膜に食いつくことで発症します。
新鮮な魚介類を食べて十数時間~数日後に、強い腹痛(胃よりも下)、吐き気や嘔吐、発熱などの症状が現れます。
まれに腸閉塞や腸管穿孔をおこしてしまうこともあり、その場合は入院での治療が必要となります。
消化管外アニサキス症
胃アニサキス症、腸アニサキス症と比べると、かなりまれです。
感染したアニサキスが消化管を突き破り、腹腔内に出て寄生してしまったものです。
寄生した部位によって起こる症状が異なります。
アニサキスアレルギー
アニサキスに対するアレルギー反応です。
感染した後、蕁麻疹、血圧低下、呼吸不全、意識消失などの症状を伴う場合もあります。
アレルギーの中でも最も重篤な病態がアナフィラキシーショックです。
国内のアナフィラキシーショックの原因別の頻度では、アニサキスは、食物、薬物に次いで第3位となっており、決して珍しいというものでもありません。
「青魚アレルギー」だと思われていた方が、実は「アニサキスアレルギー」だった、というケースも少なくありません。

 


 

アニサキス症を防ぐには?

 

アニサキス症を防ぐにはアニサキスの幼虫を取り除くか死滅させるかですね。

 

先ほど紹介した、加熱と冷凍する方法の他にもあるのかを調べてみました。

 

新鮮なうちに内蔵を取り除く

 

アニサキスは魚の内蔵に潜んでいて、宿主の鮮度が落ちてくると内蔵から筋肉に移る性質があります。

 

なので、魚を切り身ではなく、丸ごと一匹で買ってきた場合は出来るだけ新鮮なうちに内蔵を取り除けば防げます。

 

生の内蔵は食べてはいけません。

 

目視で確認する

 

アニサキスは糸状で2~3センチの長さなので目に見える大きさです。

 

体内に入らなければ危険性はないので、みつけたら取り除けば問題ありません。

 

切り刻む

 

アニサキスは包丁などで切断すれば死滅します。

 

なので、調理する際には出来るだけ細かく刻めば死滅させる可能性が高くなります。

 

 

予防策のデマ

 

アニサキスを死滅させる方法として以下の方法もあげられる場合があります。

 

デマ
  • 酢でしめる
  • 塩漬けにする
  • 醤油やワサビをつける
  • 食後に熱いお茶を飲む

 

これらにはなんの根拠もなく効果もありません。

 

 

アニサキスは加熱時間をどれくらすれば大丈夫?症状や対策を調査! まとめ

 

以上、今回はアニサキスは加熱時間をどれくらすれば大丈夫?症状や対策を調査!についてまとめてみました。

 

まとめ
アニサキスの死滅させる方法
  • 加熱は70℃以上、60℃なら1分
  • 冷凍はー20℃で24時間以上
  • 切り刻む

アニサキスを食べてもそのまま排出されるが、稀にアニサキス症をもたらす

アニサキス症になった場合は病院に行く必要がある

 

私達日本人は、刺身や寿司など魚を生で食べる食文化があるので、アニサキス症から防ぐために充分に注意が必要ですね。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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